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全長236メートルのタイタニック号のほぼ原寸大の巨大セットを建造し、6435万リットルの水を湛えた6エーカー以上のタンクに浮かべて撮影を実施した『タイタニック』は、想像を絶するスケール感みなぎる沈没シーンがすべての観客の度肝を抜いた。その長大なシークエンスとして繰り広げられる極限のパニック&サバイバル描写は、今回の3D化により別次元の臨場感を獲得。さらにタイタニック号に乗り合わせた老若男女が織りなす多彩なヒューマン・ドラマはもちろん、乗客たちを励ます楽団の演奏シーンなどの印象深い光景の数々が、いっそうエモーショナルにスクリーンに甦る。
そして『タイタニック』は、言わずと知れた史上空前のラブ・ストーリーでもある。『ギルバート・グレイプ』『ロミオ&ジュリエット』などで、ハリウッドの若手トップスターの地位を確固たるものにしていたレオナルド・ディカプリオは撮影当時19歳。彼が演じる画家志望の若者ジャックと、ひとつ年下のケイト・ウィンスレット扮する上流階級の令嬢ローズのこのうえなく波乱に満ちた悲恋物語は、世界中の観客を陶酔させ、涙をしぼり取った。『タイタニック』をステップに飛躍したディカプリオとウィンスレットは、その後も着実にキャリアを重ね、ハリウッドを代表する実力派俳優に成長。そんな彼らの眩いほどみずみずしい演技を堪能することも、この3D版の胸躍る楽しみになるはずだ。とりわけジャックとローズがタイタニック号の先端に立ち、全身で潮風を感じる映画史上屈指の名シーンをしかと心に焼きつけたい。 「もし撮影当時に3Dのカメラと劇場があったら、間違いなく3Dで撮影していた」と語るキャメロンは、本作の映像の美しさ、感情面の深さは1997年のオリジナル・バージョンよりはるかに優れていると自信を見せる。より激しく、より切なく生まれ変わった3D超大作『タイタニック』は、初めてこの映画をスクリーンで観る世代にも、15年ぶりに再体験する世代にも“永遠なる感動”をもたらすに違いない。