INTRODUCTION
私は長年『タイタニック』をスクリーンで再上映するチャンスを探していた。なぜなら、これは劇場で観るべき映画だからね。そこで私は『タイタニック』を3Dに変換することを考え始め、実際のタイタニック号の沈没からちょうど100年にあたる2012年が、それをやるべき最高の機会になると思ったんだ。 私たちは『タイタニック』のフレームひとつさえ変更していないし、船は変わらずに沈没するし、同じような終わりを迎える。それでは今回、なぜ3Dを使用するかというと、この作品をスクリーンに復帰させるための概念的なフレームワークにしたかったからだ。この作品は劇場で観てもらうのが最良だと信じている。
だからこそ1997年の初公開時には、16週間連続のナンバーワン映画として劇場公開することができた。なぜそんなことができたかというと、この作品が自分のエモーショナルな経験をほかの人々とシェアできる映画だと、皆が考えたからだと思っている。 この映画は人と人との結びつきやお互いに対する気持ちを描いているので、子供を連れて観に行く親が多かった。その後、大人になった子供たちは親を連れて劇場に足を運んだ。このように『タイタニック』は世代を超えて共有できるタイプの経験だったから、人々はこの映画を誰と一緒に観たいかを慎重に選び、もう一度劇場に足を運んでくれた。今回の再公開でも同じことが起こるだろうと思っている。