INTRODUCTION
CLOSE
スティーブン・スピルバーグ監督とともに今日のハリウッドで最も興行価値の高い作品を連発。『アバター』(09)では『タイタニック』の持つ興行記録を抜き、全米、全世界興収の歴代NO.1に輝く。
54年8月16日、カナダのオンタリオに生まれる。父は電気技師。少年時代からSFとコミックスの熱狂的ファンで美術には特に才能を発揮。17歳の時、カリフォルニアに移りジュニア・カレッジで海洋生物学を専攻。スキューバ・ダイビングに凝り海洋学者を志望していた。ジャック・クストーの深海映画を見て海に強く惹かれた。フラートン大学では物理学を専攻。現実になった宇宙開発に夢中だった。『2001年宇宙の旅』に影響され、映画が作りたくなり35ミリの短編SF“Xenogenesis”を作る。 この短編がきっかけでロジャー・コーマンのニュー・ワールド・ピクチャーズに入り『宇宙の7人』で模型製作などを担当。『ギャラクシー・オブ・テラー/恐怖の惑星』(V)でプロダクション・デザインとセカンド・ユニット監督を兼任し、低予算の『殺人魚フライングキラー』(82・プロデューサーは元日活女優だった筑波久子)で監督デビュー。2年かけて書いた『ターミネーター』(82)のシナリオが認められ監督。600万ドルで作られたこの作品は全世界で8000万ドルの興収をあげ、『タイム』誌のベストテンにも選ばれる。『ランボー2/怒りの脱出』のシナリオも書くが大幅に変更された。20世紀フォックスは『エイリアン2』(86)の監督として彼と契約。この作品はアカデミー賞7部門にノミネートされ、アカデミー視覚効果賞、音響効果寅を受賞。全世界で1億8008万ドルの興収をあげる。深海アドベンチャー『アビス』(90)もアカデミー視覚効果賞を受賞。全世界で1億1000万ドルの興収をあげ、特に深海に登場する未知の生命体の驚異的なキャラクターを描き出したSFXのコンピューター・アニメーション技術は、視覚効果に新時代を切り開く。『アビス』で開拓した技術をさらに発展させた『ターミネーター2』(91)で連続アカデミー視覚効果賞と音響賞、音楽効果編集賞、メイクアップ賞を受賞。SF専門のサターン賞5部門受賞。5億ドルを超える興行収入をあげ、ビデオなどの二次使用を含むと10億ドルを超える最高のヒット作になった。
キャメロンはライトストーム・エンターテインメント社を設立し最初の製作もかねた『トゥルーライズ』(94)を監督。世界で3億6500万ドルの興収をあげる。本作でアカデミー賞の作品賞、自身の監督賞をはじめ、11部門で受賞する。これは『ベンハー』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』と並ぶ記録である。また、『アバター』では、アカデミー賞の作品賞を含む9部門でノミネートされ、撮影賞、美術賞、視覚効果賞の3部門で受賞している。